まんまる保育園

上白石萌歌さん

こんにちは、園長ブログです。

今回は更新の間が開いてしまいました…

これじゃあまたゲンさんに怒られちゃいますね?(-_-;)
今後は頑張ります!

さて

先日朝の情報番組を見ていたら、上白石萌歌さんって方が出てまして。
私はほとんどテレビを見ないのでよく知りませんでしたが、どうも上白石萌音さんの妹さんらしいです。(萌音さんの方についてももちろんよく知りません)
いつもなら面白く感じることもなく流すところでしたが、この方のコメントがなかなか興味深かったので、しばらく見入ってしまいました。

番組内のコーナーの「座右の銘は何ですか?」という質問に
「死ぬこと以外かすり傷」です!
と元気に答えていたのですが、

これ、ちょっとスゴくないですか?

ネットで調べると、ベストセラーになった同題名の本があるということでしたが、言葉自体にもとてもインパクトがあると感じました。

私の勝手な解釈では
「死んじゃったらダメだけど、どんなに大変なことになっても、その手前までならいつかは復活するから大丈夫。思い切ってチャレンジしようよ!」
ということなのではないかな?と思いました。

なかなかカッコいい言葉ですよね?(>_<)

ですがこれ、大人だけの話なのではなく、子どもの成長や発達の場面においてこそ当てはまる言葉じゃないか、とも思います。

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例えば、
ちょうど今日のお散歩のとき、まんぷく組のせなと君が、スキップをしていて転んで手の指を怪我して病院に行きました。

しかし、「だからスキップは危ない」として禁止にしてしまったら、子どもたちは一生スキップができないかもしれませんよね?

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木登りだって同じです。

「危ないからからやめて!」と声をかける大人を時折見かけますが、まんまるに入るまで木登りをしたことがない子どもは意外にもたくさんいます。
見方を変えればこれは、「大人の安心のために子どもの可能性を制限している」ということでもあるのです。

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まんまるのお散歩では「崖のぼり」や「崖すべり」をよくやります。
同行している保育者は、もちろん細心の注意を払ってサポートをしますが、子どもたちの擦り傷や切り傷は日常茶飯事ですし、予期せぬハプニングで落下しそうになる場面も多々あります。


ですが、危険を意識しながら崖で遊ぶことで、子どもたちの身体や感覚はより発達し、精神力も鍛えられます。

大怪我をする可能性ももちろんゼロではないので、同行する保育者にもそれなりのリスクは当然あります。
ですが、危ない場面を助け合って乗り切った子どもと大人には、他では得難い信頼感が生まれます。
なのでまんまるでは、崖で遊ぶことをとても大切にしているのです。

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もうずいぶん前ですが、当時小学校1年生だった私の息子が道路に飛び出し、車にひかれて足の骨を折りました。
ちょろちょろと動き回るタイプでよく怪我をしていましたが、その時は手術の後にしばらく入院した上に、何か月かの車イス生活を強いられました。

ですが、
その状態から復帰した彼は自ら自動車には気を付けるようになり、車道に飛び出そうとする弟たちを制するまでに成長して戻ってきました。
周りの大人たちからさんざん言われてもダメでしたが、1回の経験が、彼の内面を劇的に成長させたのでしょう。
その後は大きな怪我をすることもなく大人になりました。


もしかしたら大人でもそうなのかもしれませんが、特に子どもたちにとっては、失敗したり怪我したりという経験は、けして悪いことではないのです。

というよりも、
周囲の大人の安心のためや、リスクを恐れてチャレンジさせないことの方が、子どもたちの可能性を潰すことになり、結果「悪いこと」なのではないかと思うのです。