リングに上がってほしかった
みなさまこんにちは。
園長ブログでございます。
先週、皆既月食なるものがありましたが、みなさまはご覧になれましたでしょうか?
私も家の中からチラ見しましたが、どうなんでしょうね~あれ。
なんていうかその…
ちょっと、地味?(笑)
しかもスマホの写真も上手く撮れなくて…
冒頭の画像がそうなんですが、なんかこれ、言われなきゃなんだかよく分かんないですよね?
どちらかといえば、あの「色覚検査」っていうのかな?
つぶつぶの中に読みづらい数字が書いてあったり、色弱の人にしか読めないものがあったり、っていう例のあの絵に似てませんか?
まあいいんですが(笑)
ってことで、例によって話はいきなり変わります。
保護者のみなさまはすでにご存じのこととは思いますが、まんまる保育園職員としてみなさまにお世話になった「みほちゃん」が、先月で退職いたしました。
理由が「結婚・妊娠・出産」ということなので、とてもおめでたい話ではあるのです。
彼女は幸せそうですし、まんまるももちろん祝福ムードで満ち溢れています。
ですが私、この件について実は思うところがありまして…
「結婚・妊娠・出産」はもちろん素晴らしいことでありますし、この少子化日本においては国を挙げての大事業って趣すらあります。
そして、こういっちゃあなんですが、私たち保育園にとっては大切な「メシのタネ」ということでもあります。
なんですが…
「結婚・妊娠・出産」はおめでたいことですが、なんでそれが仕事を辞める理由になるんですかね?
両親が共働きだったってこともあるのかもしれませんが、昔と違って近頃は育児休暇などもしっかりしていますし、子どもできたからってそれまでに培ったスキルや立場を放り出して仕事を辞めちゃうってことの意味が、私にはよく分からないんですよね…
50年前ならまだしも、家電の進化によって現代の家事はたいした労働量でもありませんし、単純にもったいなくないですか?
「昔の日本は男尊女卑がひどかった」がこれまでは通説になっていましたが、近頃は「江戸時代以前までは実際はそうでもなかった」との説の方が有力なようです。
江戸期以前は男女の区別なく皆で働かなくては生きていけなかったため、建前以上に女性は社会に必要とされていたので、それに比例して、その立場もそれなりなものであったと。
その後、明治政府が欧米を模した社会システムを導入し、女性は家に入り生産に携わらなくなり、次第にその立場は失われていった、ということのようですが…
なのでね。
私の考えでは、女性も普通に労働しながら社会の中で生きていった方がいいと思うんです。
そうすることで社会的には女性の地位はより向上するだろうし、家庭内では経済的にもひとり立ちできるってものじゃないですか?
「夢の扶養生活」みたいなことを耳にすることもありますが、誰かに従属しながら生きていくのが「夢の生活」とは、私には到底思えないんですよね~
保育園保護者のお母さんたちはみなさん働く女性です。
基本的には就労していなければ保育園には預けられませんから。
まんまるのお母さんたちももちろんバリバリ働いています!
みなさんとてもカッコいいです!!
朝は子どもを保育園に預け、社会の中で戦うために颯爽と出かけていく。
そして夕方になれば戦場から帰還し、子どもに会った瞬間に母の顔に戻る、と。
カッコいいです…
カッコ良すぎです…
そういう姿を見ていると、みなさん単に経済的な理由だけで嫌々働いているわけではないことは容易に想像が付きますし、お迎えの時の子どもたちの様子を見ていれば、離れている時間も母子双方に良い影響を与えているだろうことが一目瞭然です。
みほちゃんは保育士として高い技術を持っていますし、本当にもったいないと思います。
もしかしたら「子どもの手が離れたら近所の保育園のパートとかで少し働こうかしら?」とか考えているのかもしれません。
まあね、そういう働き方もあるのでしょう。
ですが、みほちゃんにはぜひ「ガッツリ働きながら子育てをするカッコいい母」を、まんまるで働きながらやってほしかったです。
まんまるの諸先輩方も皆そうですが、みほちゃんならきっと、カッコ良くてかわいい素敵な戦士になれたはずだと思うんですよね。
残念です…