そろそろもういいのでは?
こんにちは、園長ブログです。
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部から「マスクの着用の考え方および就学前児の取り扱いについて」という、マスク着用についての基準が5/20に示されました。
ポイントになる部分を要約しますと
① 屋外の場合
※基本的にマスクを着用する必要はない
※近い距離で会話をするような場合は着用を推奨
② 屋内の場合
※他者との距離が取れる場合(2m以上)は必要ない
※会話を行う場合は着用を推奨
※通勤電車の中などでは距離が取れないため着用を推奨
③ 子どもの場合
※2歳未満児はこれまで通り着用の必要はない
※2歳以上~未就学児についてはオミクロン株対応のために一時的に着用を奨めたが、今後は着用の必要はない
※すべての未就学児については他者との距離にかかわらずマスク着用は求めない
※児童施設内に感染者が生じている場合などにおいて施設長の判断でマスク着用を求めることは考えられるが、その場合でも無理強いはしない
と、このようになったようです。
さらに静岡県では5/23、「未就学児はどんな場面でもマスク原則不要」「小学生は近い距離で会話しない限り屋外では不要」と、もう少し分かりやすい表現での発表がありました。
専門家の意見である「熱中症のリスク、情緒や言語の発達への影響の指摘」を考慮した、とのことです。(神奈川県の発表等は無し)
みなさんはこの「マスク着用基準の発表」についてどうお考えになりましたでしょうか?
海外では多くの国が「マスク着用義務」を解除しているようです。
サッカーのチャンピオンズリーグを見ても、現地の観戦者はスタンドで誰もマスクなどしていません。
イギリスでは1月に全面的に解除されたようですが、屋外だけならもうだいぶ前に着用義務はないようです。
では、我々の国の「マスク着用義務」の全面解除はいつになるのでしょう
それがですねぇ…
日本には「マスク着用義務」自体が元々無いのです…
ご存じでしたか?
例えるなら「(授業の予習を推奨します)という学校の発表に従い授業開始30分前に自主的に学校に行く」というような状況が、現在の日本の「マスク着用」の実態です。
義務ではなく、着用するかしないかは一人ひとりの判断に委ねられているのです。
このような理由もあり「お子さんのマスク着用については保護者のご判断にお任せします」とまんまるでは当初からずっと言い続けています。
「保護者の自己決定を尊重する」のは保育所の基本的事項でもありますが…
義務ではない以上、マスクをやめたいならば各々がそう判断すればいいだけなので一見簡単そうに思えますが、「それが実はそうでもない」と今朝のニュースでやっていました。
「いっそ政府が『マスク着用禁止』と発表してくれれば」とコメントしている方がいました。そんなことでもなければやめたくてもやめられないと…
私にはわかりませんが、マスクしないのってそんなに大変なことですか?
ただ「さっぱりするよね~」とか言いながら外しちゃったらダメですかね?
もともと私はコロナに対するマスク着用の効果には疑問を感じています。
だってコロナって、実はエアロゾル感染(空気感染)するって知ってました?
ちょっと前まで日本の関係機関はずっと否定していましたが…
感染にはエアロゾル感染・飛沫感染・接触感染の3種類があって、WHO(世界保健機関)発表によると、一番多い経路がエアロゾル感染で、接触感染についてはごく少ないんだとか。
接触感染が微量ってことになると、手指や家具等のアルコール消毒にはあんまり意味が無いことになります。
日本政府がエアロゾル感染についてやっと認めたのは今年の春でしたが、WHOではその一年前にすでに発表されていました。
以前考えられていたメイン感染経路は飛沫感染でしたが、そこがメインじゃないってことになると、「飛沫の拡散を防ぐ」というマスクの一番の特徴は「実はそこまで効果的な対策ではなかったのでは?」ということになりますよね。
だから海外では感染者の大幅減を待たずにマスク着用義務を解除しているのかもしれません。
以前もこのブログに書きましたが、コロナウイルスは子どもが感染してもほぼ重症化しません。
一時期問題になっていたのは子どもが媒介になって社会にウイルスが広がることです。
ですが、つい先日までの「未就学児にもマスク着用推奨」政策は、保育業界では大変な非難を受けました。
当然ですね。
就学前の子どもがマスクを着けて生活するということがその子どもの心身の健康や脳機能の発達に大きくマイナスの影響を与えるであろうことは、保育を学んだ者にとっては至極簡単に予想出来ることだからです。
私にはよくわかりませんが、世間の大人の社会ではみなさんいろいろと難しいことがあるのかもしれません。
ですが子どもたちについては…
そろそろもういいのでは?