まんまる保育園

明日は卒園式

皆さんこんにちは。


ふと気付けば、あのコロナ感染の報告以来、ブログ更新していませんでした。

軽く言い訳いいですか?

保育士さんたちよりは時間の融通が利くとは言え、年度末近くに10日間も休業してはさすがにダメですね。
溜まった仕事をこなしていました。

で、あっという間に3月も終盤。

明日は「卒園式」と相成りました。
単刀直入に言うなら、卒園式は寂しいです。

嬉しい気持ちがないわけではありませんが、やっぱり寂しいですね。
出来れば誰も卒園しないでいただきたいです。

まあ無いものねだりなのですが…



さて。

今回は時間もあまりないので、昨日考えた「卒園式で喋る予定の園長挨拶の原稿」をここで発表しようかと思います。

そんなことしていいんでしょうか?

ん、まあいいでしょう!

多分そのままは話しませんし、これとは別の「原稿パート2」もありますので。

明日の本番に乞うご期待!ですね。

よろしくお願いいたします。




卒園式挨拶

まんぷく組のみなさん。

そして、保護者のみなさま。

本日は卒園おめでとうございます。

私にも大学生を筆頭に3人の息子がいますが、振り返ってみると、保育園にかよっていたこの頃が、子どもにかかわる時間が一番多かったように思います。

私と子どもとの最初の出会いは病院でしたが、自分の子どもというものの存在を、とても不思議に思ったことを憶えています。

しかし数日後、自宅に来たその「赤ちゃん」という生き物は、とても自分勝手な生き物でした。

もちろん周りの空気など全く読みません。

自分では全く動けないし、意思の疎通もできないし、よく分からない理由で泣いている。

「こんな勝手な生き物といっしょに暮らしていけるのか…」と、不安な気持ちにもなりました。

ですが、そのよく分からない勝手な生き物も、しだいに様子が変わっていきます。

笑いかけると微笑むようになり。

寝返りしたかと思えばハイハイもするようになって。

よく分からない言葉でしゃべりかけ、天使のような仕草で立ち上がる。

ある日後ろから呼びかけると、振り向きざまに「パパ」と初めて呼ばれました。

「子どもが可愛いというのはこういうことか」と、今まで体験したことのない感情に、戸惑いすらおぼえました。

その後、時間の経過とともに自分でできることもどんどん増えてきて、運動能力も向上し、「ズルイこと」を考えられるくらいの知恵も付いてきます。

ですが、保育園のうちは、まだママやパパの助けが必要なんです。

鬼のお面もまだ怖いんです。

しかし、学校に入ると子どもたちの世界は急速に広がっていき、保護者が必要とされる場面は逆に少なくなっていきます。

我が子の成長は嬉しいものですが、ある時期を境に寂しさも伴っていくものなのです。

私の経験からすると、今日のこの日こそが、そのターニングポイントであると思います。

子どもたちの可能性は無限大です。

大人たちの寂しい気持ちが増えるということは、その子の世界が広がっているということに他なりません。

まんぷく組のみなさんの卒園を考えると今の私は寂しい気持ちでいっぱいです。

ですが、みなさんに新しい世界が待っているということでもありますし、嬉しい気持ちでもあるのです。

そこで、みなさんにお願いです。

まんまるでのことは近い将来ほとんど忘れてしまうかもしれません。

ですが、これだけは憶えていて欲しいです。

これまでも、そしてこれからも、まんまるはずっとみなさんの味方です。

卒園おめでとうございます。