保育園とは?
こんにちは、園長の福田世人です。
皆さんは「保育園」をどういう場所だと認識していますでしょうか?
「親が仕事してる時間に代わりに子どもを預かってくれるところ」って感じでしょうか?
そうですよね、私もこの仕事に就く前はそう思っていました。
もちろん保護者としてはそれくらいの認識でいいと思います。ですが、保育園の内部から見てみたらだいぶ違っていました。
「子どもを育てる」ということは、親になれば誰もがやるような簡単なことだと考えていました。しかし保育士さんたちは、いつも頭を働かせながら真剣に保育をしています。
「子どもの育ち」自体はもう何万年も自然に続いていることですが、大学等の専門機関では常に新しい研究がなされていて、研修などを通じて現場にも成果が報告されます。
そして、研究結果をもとに微調整しながら保育士さんたちは一人ひとりの子どもに向き合っていきます。
例えば、「三つ子の魂百まで」という古いことわざはご存じだと思います。簡単にいえば「3歳まででその後の人生が決まる」というようなことですが、このことはすでに科学的に証明されています。
脳科学的にも人格形成的にも乳幼児期がとても大切なようで、この時期での「育ち」が後の人生に与える影響はとても大きいようです。
そして、ここからはより専門的な部分ですが、これは、小さいうちから学校のような勉強をさせた方がいいということではまったくありません。
むしろ真逆で、建物で例えるなら乳幼児期は土台を作る時期であり、まずはしっかりした基礎を作らなければその上に建てる物は大きくできない、ということなのです。
世間的な認知度は低くて残念ですが、保育士は専門的な知識と技術を必要とする職業です。しかも、その責任の重さのわりには賃金も高くありません。
ですが、とてもやりがいのある仕事のようで、まんまるの保育士さんたちは日々楽しそうに一生懸命保育しています。
厚労省制定の保育所保育指針にも書いてありますが、保育園とは、保育士がその専門性を発揮して保育を行う場所のことです。
園長はいなくてもなんら問題はありません。しかし、保育士さんたちがいなければそこは「保育園」ではないでしょう。